立山をはじめとする山々に囲まれ、
そのふもとには富山湾をのぞむ、
そんな自然環境の豊かな富山にて制作をしています。
山々からは、1年を通じて豊かでおいしい水がうるおい、少し山に入れば、水が汲めて、また、その水を利用してのおいしいお米やお酒がつくられているという、そんな富山でガラス制作を始めて、いつしか、水や酒を飲むグラスやピッチャーをつくることがおもしろくなりました。
たどり着いたのは、シンプルな形でした。
何でもないふつうの形に、
美しい飲み物を謙虚にうけとめる力があることを感じるとともに、
飽きもこず、ずっと使い続けられる安心感をもつようになりました。
器の制作の過程においても、
使う道具も必要最低限に、
ガラス窯から出てきたままの無垢なガラスが放つシンプルな素材美をなるべく手をくわえずに器として届けたいという思いがあります。
スタンダードな形状ではありますが、
口当たりや持ち心地など、私自身の暮らしの中でしっくりくるものをもとに生まれてきたものばかりです。
そして、
長く愛用できるものを
眼の行き届く範囲での量産で
丁寧につくることを心掛けています。
Simpleglass.