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登り窯ガラス
2019.12.29 Sunday

 

今年もあと2日。

昨日、年末挨拶と称して、来年度の打ち合わせをちゃっかり詰め込む(苦笑

 

今秋10月、登り窯ガラスは、何とか溶かせて、形にもっていくことができた。

以下、当時を振り返って。

登り窯は前日に火入れ、乾燥させて、翌早朝500度あたりを保って、5時から本炊きがスタートした。

第3の間のガラスは、第1第2の間の陶芸作品が焼成されたあとの午後18時過ぎに作業開始となった。

その間、延々と薪をくべるお手伝いをさせてもらえたおかげで、ガラス溶融のところだけでなく、登り窯の総温度アップの流れをしっかりチェックできた。

18時過ぎ、第2の間の温度が1300℃に達した時点で、およそ1000℃に達していた第3の間の薪投入がはじまると、1時間もかからずで1250℃に。アカマツの火力はさすが。
ツボの中のガラスは、泡々だらけだけど、粘っこいながら溶けていた。

いくらか事情があって、今回のこのプロジェクトはここで終了し、あとは、見にいらしていた方々に吹きガラス体験をしてもらった。

そうそう、徐冷窯は、なんと薪炊きのピザ窯!
使えるものは、なんでも使う!
午後のピザ焼きのあとは、480℃前後に温度キープしてもらって徐冷炉に変身。
終了後は、フタを閉めて、自然徐冷、、。

かんぜんに、古代にタイムスリップしてたな(笑

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今回は、ガラスカレットを窯焼成前にツボ入れして、最初から溶かすことになったため、5キロ溶解のツボのおよそ半分以下しか溶かせず、竿に巻き取るのも結構大変だった。
けれど、ガラスカレットを入れたツボを常温から1300℃強まで上げれることがわかったので、これはとてもよかったな

来年は、薪の量のチェック、熱電対の位置の変更で、短時間での泡切れ促進をねらう。

第1の間でもちょっとした実験をさせてもらおうと思う。