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上勝ゼロ・ウェイスト
2020.11.30 Monday

 

 

先日、パーマカルチャーアドバンスコースの月一合宿で、

四国(イサムノグチ庭園美術館、牧野富太郎植物園、上勝ゼロウェイストセンター、etc)をまわってきた。

今回の合宿では、ことのほか、上勝ゼロウェイストの試みに衝撃を受けた。

人口1500人という、四国いち人口の少ない町で、そのおおよそ半数が高齢者という上勝町。

2003年に日本で初のゼロ・ウェイスト宣言を行い、

住民自らがゴミを45類以上に分別することで、焼却埋め立てゴミの削減に取り組み,

現在ではリサイクル率80パーセント超を達成しているという、、
日本全国の平均が20パーセントほどということだから脅威的な数字。

今回は、

前日に上勝のマイクロ・ブルワリー「RISE&WIN」を見学、

夜は、それにかかわる地域の方々との交流、

翌日には、上勝町がなぜそのような町になり、実際どういうとりくみを行っているのかを、

ゼロウェイストをコンセプトとした事業を行うパンゲアの責任者でもある野々山さんからレクチャーいただき、そのあと、センター内を視察という、

とても充実した学びの時間となった。

このゼロ・ウェイストの成功のカギは、この宣言をした2003年から大きくさかのぼって1986年にスタートした葉っぱビジネス(いろどり事業)の成功があってのことだという。

葉っぱビジネスが始まる前のこの町は、

よそ者をうけいれにくい閉鎖的な地域社会であり、ゴミについては野焼きが当たりまえの、ほんとうにどこの地域にも見られる、ごくふつうの地域だった。

そんな地域だから、葉っぱビジネスを受け入れを良しとしたのは、当初4社ほどで、そこでの成功が、地域の住民に受け入れらるようになり、

今では上勝町といえば、葉っぱビジネスとさえ言われるようになった。

そして、その成功こそが地域住民の自信となり、ゴミゼロもできるはずというポジティブな行動へつながり、今に至ったということ。
ただ、その実現のために町職員たちが行った数々の取り組みがその成功のカギになっていることはいうまでもない。

ゴミについても、もともとは野焼きだったところに、小型焼却炉が導入され、それがダイオキシン発生問題となり、使用停止で、ゴミ処理を委託した結果膨大な費用がかかることになり、ゴミを個人で分別しようという取り組みが始まり、ゼロ・ウェイストセンターがスタートする

 

 

そして、それを引き継ぐように、ゼロウェイストの理念を体現したブルワリーやカフェがオープン。

そう、そのブルワリー「RISE&WIN」の施設にはほんとうに驚かされた。
建物の中も外にも地元の廃材が使われ、廃棄される運命にあった食材を活用した美味しいクラフトビールの醸造や量り売りをしている。例えば、ポン酢とうの製造時に搾った後の果皮や規格外のものをビールの香りづけに使用するなど。

 

 

(次回につづく)、、

 

***パーマカルチャーについては、4年前に藤野にあるパーマカルチャーセンタージャパンでデザインを学び、いま現在パーマカルチャーデザイナーという肩書を持ちつつ、少しずつオフグリッド的な要素を取り入れた暮らしを試みています。