今はここまでしか見せられないけれど。
ようやくここにたどり着いた。
植物の発色にも興味はつきないけれど、
本当に知りたいのは、植物灰の溶融剤としての力。
天然のナトロンをメインの溶融剤にしていた古代ガラスから、植物灰のカリをメインにした中世のガラス。当時の職人がどのようにして、あのようなクリアな色味をつくりだしたのか。もちろん、高温焼成技術の進歩があってのことだとはわかってはいるけれど、そこまでに至るまでの軌跡を自分なりに追い求めたいと、研究生のころからずっと思い続けてきた。
そのための地道な材料作りと資料読みを始めて、今ようやく具体化できそうな感がある。
ここまでの間、消えそうになる私を静かに伴走してくださった方々がいてくださったおかげで、今のわたしが在る。
来年こそはそのお礼が少しでもできますように。
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