昨年末、精麻のしめ縄作りがご縁で端材をいただいて、灰を作っておいた。
精麻となる大麻は、富山県では南砺のほうで以前に育てられいた歴史がある。今はもう、栽培許可のある場所は、日本にわずかしかない。
その数少ないひとつである栃木で、代々にわたって野州麻を育て、精麻を作っている麻農家さんのもとで1年修行して南砺に帰ってきた青年が、年末にそこの精麻を取り寄せ、しめ縄作りを行っている。
年明け早々に、
灰の不純物焼成をおこなったところ、思うような状態にならずなかなかすすまずにいたのだけれど、
思うような状態っていったいなんなんだろう?とふと考えたら、いろいろと自分で足かせを作っていることに気がついた。
決められた焼成温度、成分分析、、ここのところそういうことにばかりに気をとられて、感覚を大事にやってみることをすっかり忘れていた。
そうだ、2年前に作った「焚き火ガラス」の制作!
そのときのことを思い出した。
裏山の開けた場所で、集めてきた木々をガンガン燃やしながら、自家配合の材料を溶かしたこと。ドキドキしながら、ワクワクしながら木をくべてた。
失敗くりかえして、それでも、配合を感覚で決めながら。
その横をでっかいハクビシンが通って、思わず目があってびっくりしたときもあったなあ、、(苦笑)
「いま目の前にある麻にワクワクしているか?」
そう問うたとき、吹っ切れた。
このままの灰でいいじゃないか!って。
そしたら、自ずと配合も見えてきた。
そおして溶けた試作は、
精麻かと見まがうほどの、黄金色を見せてくれた。
驚きだった。
新年、このような色だしからスタートし、原点回帰させてくれた麻灰に感謝感涙。
ただただ富山県南砺での大麻栽培の復活を祈るばかりだ。
そして、
今年こそは、学会に発表をめざす!!!