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はじまりのアサ
2021.01.08 Friday

2022年のはじまりは、麻灰から。

昨年末、精麻のしめ縄作りがご縁で端材をいただいて、灰を作っておいた。

精麻となる大麻は、富山県では南砺のほうで以前に育てられいた歴史がある。今はもう、栽培許可のある場所は、日本にわずかしかない。

その数少ないひとつである栃木で、代々にわたって野州麻を育て、精麻を作っている麻農家さんのもとで1年修行して南砺に帰ってきた青年が、年末にそこの精麻を取り寄せ、しめ縄作りを行っている。

 

年明け早々に、

灰の不純物焼成をおこなったところ、思うような状態にならずなかなかすすまずにいたのだけれど、

思うような状態っていったいなんなんだろう?とふと考えたら、いろいろと自分で足かせを作っていることに気がついた。

決められた焼成温度、成分分析、、ここのところそういうことにばかりに気をとられて、感覚を大事にやってみることをすっかり忘れていた。

そうだ、2年前に作った「焚き火ガラス」の制作!

そのときのことを思い出した。

裏山の開けた場所で、集めてきた木々をガンガン燃やしながら、自家配合の材料を溶かしたこと。ドキドキしながら、ワクワクしながら木をくべてた。

失敗くりかえして、それでも、配合を感覚で決めながら。

その横をでっかいハクビシンが通って、思わず目があってびっくりしたときもあったなあ、、(苦笑)

 

「いま目の前にある麻にワクワクしているか?」

そう問うたとき、吹っ切れた。

このままの灰でいいじゃないか!って。

そしたら、自ずと配合も見えてきた。

そおして溶けた試作は、

精麻かと見まがうほどの、黄金色を見せてくれた。

驚きだった。

新年、このような色だしからスタートし、原点回帰させてくれた麻灰に感謝感涙。

ただただ富山県南砺での大麻栽培の復活を祈るばかりだ。

そして、

今年こそは、学会に発表をめざす!!!